やがてきれいな太陽が遠くの水平線から顔を出してきた。
「ホントに君の言うとおりね。久しぶりにこんなきれいな初日の出が見られたよ。拝んでおかないと」
「ホントきれいですね。オジさんセンス良い」
神々しい朝日を体一杯に浴びた後、近くの神社で元朝参りをした。二礼二拍手一礼し拝んだ後、皆でおみくじを引いた。
「大吉だあ。良いことあるかも。翔ちゃんは?」
「中吉」
「オジさんは末吉だ。でも、結婚・恋愛運は良いみたい」
「私たちの未来は果たして……かな? この後は?」
「ご飯食べてから解散。駅まで送っていくから」
「昨日メールで言ってた布石?」
「そ」
「分かった。楽しみにしてる」
「じゃ、ファミレスへ行こう」
「OK」
ファミレスで朝食を食べ、二人を駅まで送り、近くのカフェで時間を潰した後、ゲーセンに向かった。着いてから竜治くんに電話した。
「着いたよ」
「俺も準備OK。じゃあエントリー方法教えるね」
竜治くんの指示の下、エントリーを済ませ臨戦態勢に入った。
「こっちはいつでもいいよ」
「あと三分後にスタートね」
一旦電話を切り、開始のカウントダウン……三、二、一……。
(三十分後)
俺の敗北。こてんぱんにやられた。オンラインで竜治くんがコメント。
『まだまだだねえ。ホントにビギナー』
『分かってるよそんなこと。それよりアドバイスを』
『分かった。まずはね……』
(……)
『なるほど。閃きも重要なんだ』
『そうだよ。分かった?』
『よし。第二戦しようぜ』
『了解』
(四十分後)
『How Toは分かってきたみたいだね』
『少しコツが掴めた気がする。もっと教えて』
『了解。では……』
(……)
『なるほど』
『じゃあ、第三戦目いくよお。Are You Ready?』