海外では接種が進めばレストラン等での会食を解禁してきているのに、日本では接種率が4割を超えてからも、接種済の人達の会食に対して非難をしている。では何のためにワクチンを接種しているのか不思議である。
一説にはまだワクチンを接種していない人からの嫉妬心から非難しているとの話もあるが、非難する人達の考え方には疑問を感じざるを得ない。医療経営者及び厚労省がコロナ患者向けの病床を増やすつもりが無いため、感染の抑制のみを盛んに訴えている。
但し、抑制を訴えると云っても、密を避ける事と人流を少なくする事のみを言っている。ウイルスが流行りだしてから1年半以上も経つのに、具体的な対処方法が公表される様子が無い。
コロナウイルスの発生当初は、ウイルスがどの様に人に感染していくかの経路の説明や、どの様に注意すべきかの説明が沢山有った。蛍光塗料を塗った粒子をウイルスに見立て、至る所にウイルスが付着する事を説明して注意を喚起していた。
しかし今はただ単に「お酒の提供を止めろ」とか「密を避けろ」とかしか言われていない。具体的で論理的な説明がなされていないので、夜8時以降に店を閉めなければならない事に納得できない店舗も多くある。
また密を避けろと言われても、都会での電車内の〝密〟が殆ど問題視されていない。1年半以上の経験と情報があるハズなのに、同じ事しか言えない専門家は〝専門家〟の看板を下ろすべきである。
色々批判したい事はあるが、海外との比較において、一応日本では感染者及び死亡者を抑え込めている。しかし、自殺者が増えている事に関して、殆どの人が無関心である。特に感染抑制のための様々な方策を訴えている人達が、この自殺者の上昇に無頓着である事に驚きを隠せない。
感染で死亡する人の多くは年齢を重ねた人達で、自殺者は若い人が多い。命に優劣は無いが、ウイルスによって高齢者が亡くなる事よりは、若い人達の自殺の方が、心に痛い。