エッセイ 詩 哲学 2022.06.19 詩集「点滅」より3連 地獄 地獄は、 100パーセント確実に完璧に必ず あります。 その詳細は、言葉では表現不可能で あります。 しかし、必ず万人に訪れる 死、 覚悟の程は宜しいでしょうか。
小説 『春のピエタ』 【第18回】 村田 歩 私の妹は、5年前に殺された。高校二年生だった。自宅のすぐ傍で車の中に引きずり込まれて、河川敷まで連れて行かれ… 「早い時間ならお客さんはいないと思ってたのに、本当にすみません」「ああ、いいのよ。若旦那は特別なの。昼の三時には仕事終わっちゃう人だから。それにわたしのお客じゃないしね」意外に屈託のない話し方であたしに座るように促すと、自分も隣に座り、長い手を伸ばした。「ちょっと、あそこの神林さんのバランタインで一杯作って」バーテンの男性に命令する。こういうお店は経営者の次に偉いのはホステスさんなのだろうか。佳…
エッセイ 『保健師魂は眠らない[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 真秀場 弥生 相談の結果、漢方の煎じ薬を処方してもらうことになった。不安だが、簡単なうえに美味しい。そして漢方には即効性もあった。 【前回の記事を読む】手足の激痛と強烈な冷えは日常を奪った。ひとたび手足が冷えると関節痛、悪寒を引き起こし多量の汗をかき―。相談の結果、漢方の煎じ薬を処方してもらうことになった。どうやら漢方薬は煎じる方が効果があるらしい。煎じ薬なんて初めてで、うまく作れるかどうか、また、毎日煎じて飲むなんてできるのか不安だったが、とても簡単だ。雪平鍋(ラーメンを作る鍋)に定量の水を入れ、多種多様な生薬が山盛り入っ…