「この教育者の言うことは聞いてみようかなぁ」という関係
世の中には、教育者が指示したことがすぐに伝わり、一糸乱れずその通りできたときに「素晴らしい」となることがあるのかもしれませんが、私はこれを「教育」ではなく「強制」だと考えています。
確かに、「子ども」の何人かは自分の意思でその行動に大きな意味を感じ行動している人もいるかもしれませんが、かなりの割合でそれは「やらされている」に等しい部分が多いのです。
そんな「半強制」でやらされている子どもでも、この教育者の言うことを「聞かなければならない」ではなく、「聞いてみようかなぁ」と思えたとき、その教育の効果は想像以上に発揮されることになるのです。
なぜ、思いもよらないような結果を出すことになるのでしょうか。
「人」は前向きな気持ちになれたとき、その持てる力を発揮しようと気持ちが動き、それによって自分の思わぬ力を発揮させることがあるのではないか、と想像します。
そして、そういう気持ちになった「子ども」は次から急に態度が変わるわけではありませんが、何かこちらに興味を持ちながらその気持ちが少し近寄ってきます。私は「こんな関係がいいなぁ」といつも思っています。
「人」は「人」を信じることができるようになったとき、身体のなかからエネルギーが湧き上がる