俳句・短歌 句集 2022.06.01 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第66回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 きしきしとクレーン吊つて欅の芽 懸命に谷風吸つて鯉のぼり 夕暮れの水口に寄せ早苗束
小説 『終恋 [人気連載ピックアップ]』 【第4回】 高生 椰子 初恋の人と40年ぶりに会うことに。待ち合わせ場所で(あの人なら会いたくないな)と思っていると「緑のジャンパーを着ています」と… 【前回の記事を読む】40年会ってない元カノに会いたくなる男の心理って? 男友達に相談すると「俺なら会わん。何かあるで、それ」…嫌な予感がする待ち合わせ場所である梅田駅前のビルに着いたのは約束時間の15分前だった。一階の書店で10分程雑誌の立ち読みをするが、文字が頭に入ってこない。5分前に指定したエレベーター付近に移動すると何となく彼に似た細見で小柄な男性がリュックを背負って立っていた。ちょっと似…
小説 『眠れる森の復讐鬼』 【第39回】 春山 大樹 事件が終わり退院の日を迎えた。しかし、何か割り切れない違和感を感じて眩しい光から視線を避けた時に目に入ったのは…… 【前回の記事を読む】「あの世で娘と幸せになりたいの…」――娘をいじめていた加害者たちを次々と手にかけた母親。さいごは岬の展望所で…「ちょっと、何であんたこれ洗濯してないのよ」朝から海智の退院の手伝いに来ていた裕子がビニール袋の中の下着を取り出しながら言った。「もう退院なんだから家ですればいいだろ」「どうせ洗濯するのは私なんだからね。くさっ」裕子は顔をしかめながら手際よく荷物をまとめていく。「それ…