佐々木 保博

1958年生まれ。元埼玉県警察官。長年にわたり暴力団担当刑事として組織犯罪の最前線に立ち、反社会的勢力や裏社会の実態と向き合ってきた。捜査を重ねる中で、法の網をすり抜ける犯罪や立件に至らない事案、そして「守られなかった被害者」が存在する現実に強い問題意識を抱く。正義があっても制度が動かなければ救えない――その限界を痛感し退職。一時は政治の道も志すが、最終的に辿り着いたのは「誰かに任せるのではなく、自ら動く」という決断だった。警察でも政治でもない第三の立場として、市民主体で社会を守る概念「民間警察」を創設。現在は反社会的勢力対策、カスタマーハラスメント問題、教育現場の構造的リスクなどをテーマに、執筆・講演・啓発活動を行う。また、刑事としての知見とAI技術を融合させた「AI佐々木プロジェクト」を始動。YouTube「元刑事 佐々木保博の話し過ぎチャンネル」で、事件になる前の兆候や令和型反社会的勢力の実態について発信している。2025年には任侠漫画原作ドラマ『ドンケツ』シリーズで任侠・警察監修を務める。

掲載記事

書籍

  • 民間警察
    ~沈黙の代償~
    【著者】衛アイコ 【監修】佐々木保博
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    生かさず、殺さず
    企業を内部から蝕んでいく
    反社会的勢力の恐るべき実態とは――。

    企業や組織のトップが深々と頭を下げる様子がテレビのニュースや週刊誌で繰り返し報道されています。不祥事が明るみに出るたび、私たちは「なぜこんなことが起きたのか」と驚きます。しかし、多くのケースで共通しているのは、「組織の中の人間は気づいていたのに、誰も止められなかった」という事実です。なぜ組織は壊れるのか。なぜ人は組織の中にいると善悪の判断が麻痺し、「おかしい」と思っても声を上げられなくなるのか――。
    「……これが『令和の反社』が仕掛ける寄生術だよ。宿主である会社を殺さない程度に、内側からゆっくりと、確実に食い尽くす」(本文より)
    かつてのように、恐ろしい顔をしたヤクザが脅しに来る時代ではなくなりました。名刺を持ち、スーツを着て、笑顔で近づき、投資話やビジネスの提案として当たり前のように私たちの日常に入り込んでくる――。その巧妙さこそが、「令和の反社」の脅威です。
    本書を監修するのは、元埼玉県警として反社会的勢力の抗争や組織犯罪の第一線で活躍し、現在は危機管理コンサルタントとして活動する人物です。本書は現場で培った知見をもとに、“見えない悪”がどのように組織へ侵入し、人を支配し、静かに崩壊へ導いていくのかを描いたサスペンス小説です。
    描かれる恐怖は決して派手な事件ではありませんが、日常の延長線上にある事実として知っておくべき、現代社会を生きる私たちにとって必読の一冊です。