三 いじめの本質七月に入ったばかりの暑い日の朝、エリがカバンから教科書を出していると、木村美恵ちゃんが真っ青な顔をして駆け込んできた。恐ろしくて泣くことさえできないほどショックを受けている様子である。エリの方へ駆け寄って、「エリちゃん。助けて。とっても怖い。私の靴箱に何か動物の死骸みたいなのが入っているの。怖いし気持ち悪くて見られないの。助けて、エリちゃん。あんなもの、エリちゃんにしかお願いでき…
［連載］ブ・デ・チ【文庫改訂版】
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【最終回ｖ】
靴箱にモグラ…「いじめのショックが和らいだ」先生の言葉
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第9回】
「すっかり満足」いじめられ女子、先生の前で泣き出す演技！
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第8回】
いじめを「平然と笑い飛ばせる」女子生徒の唯一の悩みとは
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第7回】
「ギャー！」女子生徒が泣き出した、教室での悪質な嫌がらせとは
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第6回】
怪我させた男子「もっとうまくやらなきゃいけないんだな」
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第5回】
【小説】「きゃー！」体育館に響く叫び声。バレー部の練習中に起きた事件とは
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第4回】
【小説】いじめられっ子がバレーボール部でした「自己紹介」
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第3回】
いじめっ子にまっすぐ立ち向かって「バレーボール部よ」友達と一緒に。
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第2回】
中学入学。ダブダブの制服にあだ名「ブ・デ・チ」の命名が...
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【新連載】
【小説】ブス、デブ、チビのいじめられっ子、神山エリの人生。
