【人気記事】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない私はサンドウィッチのひとつに噛みついた。それはチキンサンドで、一緒に挟まれているパプリカとチーズに幾らか相殺そうさいされてはいるものの、あの懐かしい、子どものころここで過ごした日々を一瞬にして思い出させてくれるピリッとした辛みが私にはすぐにわかった。それがカイエンペッパーと呼ばれる香辛料であることに確信が得られるまでしばらくかかった…
[連載]スモーキー・ビーンズ
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小説『スモーキー・ビーンズ』【最終回】縣 青那
「マラータを知ってるのかい?」目を丸くして、老人が言った。
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第8回】縣 青那
「あんただけに秘密を教えてあげるけどね…」ドーラは言った。
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第7回】縣 青那
誰もエンリケの近況を知らぬまま、数ヶ月が過ぎた。
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第6回】縣 青那
「僕も、革命戦士になりたいんです」エンリケはゲバラの隣で…
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第5回】縣 青那
「お母さん、間違いない。フィデルは成功するよ」
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第4回】縣 青那
私は民宿「ドン・ロドリゲス」に宿を取ることにした。
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第3回】縣 青那
パングレアスの人々は、皆おしなべて「無邪気で凝り性」
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小説『スモーキー・ビーンズ』【第2回】縣 青那
30年経ったが、パングレアスは昔と同じ姿で迎えてくれた。
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小説『スモーキー・ビーンズ』【新連載】縣 青那
パングレアスの魚を刺身で食べてみる。その意外な結果とは?