【前回の記事を読む】静かな朝に突然響いた異様な音……それは大きなネズミと白い子猫の闘いの幕開けだった私が生まれた数日後には、台風の中ビートルズが来日した。その時私は赤ん坊だったがこの上なく嬉しかったに違いない。きっとテレビで放送されているフィーバーを、赤ん坊ながら肌で感じ取っていた事だろう。私は二歳になるまで何度かひきつけを起こしていた。その度に父は私を抱っこして病院に駆け込んだ。舌を噛んだらい…
[連載]丙午と野良猫記
-
エッセイ『丙午と野良猫記』【第4回】𠮷原 旺花
噛みちぎられるような痛みに耐えて、娘の口に指を突っ込んで病院へ…父は命の恩人だった。もし指を入れてなかったら…
-
エッセイ『丙午と野良猫記』【第3回】𠮷原 旺花
静かな朝に突然響いた異様な音……それは大きなネズミと白い子猫の闘いの幕開けだった
-
エッセイ『丙午と野良猫記』【第2回】𠮷原 旺花
相変わらず我が家の天井に居座る大きなネズミ。そんなある日、屋根の上で見つけたのは白いメスの子猫だった
-
エッセイ『丙午と野良猫記』【新連載】𠮷原 旺花
この日を境に毎晩我が家に帰ってくるようになったものすごく大きなネズミ……それは我が家の平穏を脅かす存在であった