【前回記事を読む】中世ヨーロッパの医療はなぜ進歩しなかったのか? 教条主義に支配された1000年と、疫病・瀉血・呪術に頼った暗黒時代の真実ところで、手作業を得意とする職人にはさまざまな職種がありますが、人体に刃物を使うことに習熟している職業があります。そう、現代でいえば理髪師、床屋さんですね。彼らが髭(ひげ)剃りなどに使う剃刀(かみそり)が、最初の外科用メスだったと考えられています。「長衣の医者…
[連載]外科医が歩いてきた道
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評論『外科医が歩いてきた道』【第5回】笠原 浩
なぜ理髪店の回転灯は赤・白・青? その答えは庶民を救った「床屋医者」の歴史にあった
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評論『外科医が歩いてきた道』【第4回】笠原 浩
中世ヨーロッパの医療はなぜ進歩しなかったのか? 教条主義に支配された1000年と、疫病・瀉血・呪術に頼った暗黒時代の真実
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評論『外科医が歩いてきた道』【第3回】笠原 浩
やがて医師たちは奴隷から市民へ――中には皇帝の侍医になった名医も
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評論『外科医が歩いてきた道』【第2回】笠原 浩
権威付けられた高貴な「偉いお医者さま」は、血や膿(=ケガレ)に触れる外科的な手術は行わない。「汚れ仕事」は身分の低い職人が…
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評論『外科医が歩いてきた道』【新連載】笠原 浩
なぜ体の外側の診療が「内科」で内部の手術が「外科」? 実は百数十年前までは、外科医の仕事は体の表面、外側だけに限られていた!