【前回記事を読む】やがて医師たちは奴隷から市民へ――中には皇帝の侍医になった名医も2000年以上も前に地中海世界を統一したローマ帝国も、東西の分裂(395年)や民族大移動の大波などによって次第に衰退します。5世紀後半には、ゲルマン系のフランク王国などさまざまな国々が割拠して抗争を繰り返す中で、封建的主従関係と荘園という独自の仕組みを持つ封建社会が育っていきます。ここから15世紀まで約1000年も…
[連載]外科医が歩いてきた道
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評論『外科医が歩いてきた道』【第4回】笠原 浩
中世ヨーロッパの医療はなぜ進歩しなかったのか? 教条主義に支配された1000年と、疫病・瀉血・呪術に頼った暗黒時代の真実
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評論『外科医が歩いてきた道』【第3回】笠原 浩
やがて医師たちは奴隷から市民へ――中には皇帝の侍医になった名医も
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評論『外科医が歩いてきた道』【第2回】笠原 浩
権威付けられた高貴な「偉いお医者さま」は、血や膿(=ケガレ)に触れる外科的な手術は行わない。「汚れ仕事」は身分の低い職人が…
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評論『外科医が歩いてきた道』【新連載】笠原 浩
なぜ体の外側の診療が「内科」で内部の手術が「外科」? 実は百数十年前までは、外科医の仕事は体の表面、外側だけに限られていた!