【前回の記事を読む】足利義満と世阿弥、18歳の征夷大将軍と13歳の能役者。身分も姿も対照的な二人…いつ迄もこの仲が続く訳が無い。「ちやほやされるのは若いうちだけ、いずれ飽きられるに違いない。戻る事の無いこの瞬間を懐かしく思い出す日が、いつか来るのだろう」やがて池に映った二人の姿はさざ波に儚く消えた。「今日は今暫く留まれ。ゆっくり話したい事がある」部屋で軽い夕食を取った後、二人は日の暮れた夜の庭へ…
[連載]義満と世阿弥
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小説『義満と世阿弥』【第6回】貝塚 万里子
生きる意味を求める将軍義満の深夜の問い──星空下、義満と世阿弥が語る「前世の記憶」と「この世の意味」
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小説『義満と世阿弥』【第5回】貝塚 万里子
足利義満と世阿弥、18歳の征夷大将軍と13歳の能役者。身分も姿も対照的な二人…いつ迄もこの仲が続く訳が無い。
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小説『義満と世阿弥』【第4回】貝塚 万里子
12歳の能役者・世阿弥に心を奪われ、興奮醒めやらぬ二条良基(55歳)の手紙「…この手紙は読んだらすぐ、火中に入れて下さい。」
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小説『義満と世阿弥』【第3回】貝塚 万里子
生まれた時から将軍と成る事が決まっていた足利義満。義満に気を遣い、誰も対等と話そうとする人はいなかったが、世阿弥だけは…
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小説『義満と世阿弥』【第2回】貝塚 万里子
「もそっと近う、ここ迄寄れ。そちと二人で話がしたい」義満と世阿弥の対面。
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小説『義満と世阿弥』【新連載】貝塚 万里子
うっすらと化粧が施された白い面、切れ長の目、額の上に絶妙に配された朧の眉、全てが完璧で、神々しくさえあった。