俳句・短歌 短歌 2022.05.25 短歌集「茜色の空」より三首 茜色の空 【第8回】 有波 次郎長 人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。 ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 周庭を見捨てはしないと連帯広がる *世界大戦の火種にするな。いつの世も大国が… 歳重ねすることもなく過ごす日々白くて長い廊下行き来す 日は落ちて歩まざる道遥かなり到達せむとて何ほどのこと
エッセイ 『カサンドラ症候群からの脱却[人気連載ピックアップ]』 【新連載】 Happy Navigator 那美 妊娠4ヵ月目の裏切り......夫が会社の同僚と肉体関係を持っていた。「だってお前が、子どもを欲しがったから」 夫とは、私の会社の同僚の友人という形で知り合い、1年半のお付き合いの後、結婚しました。もちろん、幸せになるために結婚しました。子どもたちと一緒に温かい家庭を築くことが目標でした。1年半のお付き合いの中でも、私は特に彼に違和感を持つことはありませんでした。いま思えばなんですが、結婚に関して前進する手続きはすべて私がやりました。・結婚するまで二人で積立する・家具や生活用品を買う・結婚式の日取りを決め…
小説 『イエスタデイを少しだけ』 【新連載】 惣才 翼 幼馴染と恋人―二人の女性への想いは全く別次元と都合よく考えて自己肯定していた自分に気付いた… 時に畏敬の念を超え、女性に対して恐怖にも似た衝撃を覚えることがある。そんな感情を恭平が初めて体験したのは、大学受験に失敗した十九歳の夏だった。*「恭平、よく惚気話を聞かされている、佳緒里さんに会ったわよ」愛犬のキングを連れて散歩に出ようとした夕食前。掛かってきた電話の主は、京都に住む幼馴染みの雅子だった。「えっ、佳緒里に会ったって? 雅子、お前、今どこにいるんだ」「ついさっき、広島に着いたのよ。…