ヨーク大聖堂はイングランド最大のゴシック建築で、またそのステンド・グラス、石細工は非常に印象的です。その地下にはローマ都市の遺跡があります。
キリスト教をローマ帝国の国教と定めたコンスタンティヌス大帝(在位副帝306年~310年、正帝310年~337年) は父帝のブリタニア属州遠征に参加しており、306年の父帝の死後ローマ軍団から皇帝に推挙されたのはヨークにおいてのことだそうです。
それ以外の観光スポットでは、ヨーク城博物館(ヨーク城はエドワード1世<在位1272年~1307年>のスコットランド遠征時には王宮となり、バノックバーンの戦いに敗れたエドワード2世<在位1307年~1327年>が逃げてきたのもこの城です)、ヨークシャー博物館、ヴァイキング・センター、マーチャント・アドベンチャラーズ・ホール等があり、迷路のように入り組んだ通りと町を囲む城壁が中世の城塞都市の雰囲気を残しています。
保存と生活の共存のためにはやむを得ないこととは言え、お洒落なブティックや専門店、ブランド・ショップ、レストラン、パブがところ狭しと並び観光客が溢れています。
最後に国立鉄道博物館を見学しましたが、案内嬢によるとイギリスだけでなく世界で最大とのこと。200年近い鉄道の歴史を誇るイギリスであればそうかもしれないと思います。いろいろな蒸気機関車が広大なホールにところ狭しと並べられていて鉄道ファン(銀行山岳会の友人によるとテッちゃんと呼ばれるそうです)には必見の場所です。
来歴はよく知りませんが機関車トーマスも置いてあり、2人の息子さんも喜ぶこと請け合いです。ただヨークは産業革命に取り残され、リバプール、マンチェスター、ニューキャッスル等の周囲の新興都市の後塵を拝することになったことからすると、産業革命の申し子の鉄道の博物館がヨークにあるのはなんとなく解せないところもあります。
土曜日朝の青空はロンドンを出発するまでで、ヨークに近づくにつれて曇り空となり日曜日には雨も降り天気はいま1つでしたが最大の目的である暇つぶしを果たしました。