【前回の記事を読む】餌付けして捕獲する実験!ドブネズミに起こったまさかの出来事
4 餌付け機能を備えた1匹取りの仕掛け
A 捕獲例1 ドブネズミの場合
1月6日、全ての捕獲具をロックモードに切り替えてパンを補充した。すぐに集まって来ると思っていたので、設置後45分毎に経過観察を行った。真っ先に捕獲が確認されたのは、巣近くに設置した7箱で、4箱と3箱を2段に積み上げたうちの右上の箱に、捕獲したネズミのうち最も軽い個体(75g)が入っていてこちらの方をじっと見ていた(写真2)。
暴れている様子はない。巣から最も近いのは右下の箱である。一番初めに来たのだから、巣から最も近い右下の箱に入れば良いのに何故わざわざ上の箱に入ったのであろう? これも不思議である。
餌付け期間が長かったので、個々のネズミの入る箱が決まっていたことも考えられた。その後時間が経過しても捕獲が認められないので、捕まったネズミはそのままにして翌日の朝に回収する事にした。捕まったネズミがおとなしくしていたので、捕獲具の危険性が他のネズミに伝わらないと思ったからだ。
前回パンを補充してから1週間経過していたので、食べつくした後、待っていても来ない定期便を諦めてほかの場所で餌を採るようになっていたのだろう。水産加工をする店舗にはシャッターがそれぞれに付いていて、作業終了時にはすべて閉められる。