【前回の記事を読む】エディンバラを一望!悲劇のスコットランド女王の過ごした城へ

1988年7月4・5日(土・日)スコットランド夜行列車旅行記(その2)

-断崖のエディンバラ城と、ロッホ・ローモンド-

グレートブリテン島最大の湖ロッホ・ローモンドはスコットランド民謡「ロッホ・ローモンド」で歌われている湖です。「ロッホ・ローモンド」は1746年のカローデンの戦いに敗れたボニー・プリンス・チャーリーのイングランド軍との戦い、逃避行を物語った歌だそうで、莫大な懸賞金が懸けられていたにもかかわらず5ヵ月間スコットランド人に匿われ、最終的にフランスへの逃亡に成功します。その逃避行から数々の伝説、詩、歌が生まれ、語り、歌い継がれています。

残念ながら西に行くほど天気が悪く、ロッホ・ローモンドも雨の中、霧にまかれて陰鬱な情景でしたが、スコットランドの天気は変わりやすいので有名で好天を期待するのは難しいようです。歌詞の解釈については諸説あるようですが、名誉革命後のスコットランドを中心とするカトリック勢力ジャコバイト(ジェームズ2世を支持する人々)の反乱でイングランド軍に捕らえられたジャコバイト兵の悲哀を歌ったものとする説が有力です。

ロッホ・ローモンド(ローモンド湖)

Loch Lomond

By yon bonnie banks,

And by yon bonnie braes,

Where the sun shines bright on Loch Lomond,

Where me and my true love

Will never meet again,

On the bonnie, bonnie banks of Loch Lomond.

あの美しい岸辺、あの美しい丘、

ロッホ・ローモンドに日は輝く、

恋人たちは二度と会うことはない、

美しい、美しいロッホ・ローモンドの岸辺。

Oh! ye'll tak the high road and

I'll tak the low road,

And I'll be in Scotland afore ye,

But me and my true love

Will never meet again,

On the bonnie, bonnie banks of Loch Lomond.

おお、君は高い道を行き、

ぼくは低い道を行く、

スコットランドにはぼくが先に着く、

恋人たちは二度と会うことはない、

美しい、美しいロッホ・ローモンドの岸辺。