「人間は必ずミスをする」を前提で対策を打つ!
監督者になって数年。いろいろと試しながら、また、失敗もしながらコツコツとやってきた結果、仕事が楽しくなりました。これは私の経験からです。現在は監督者も若くなり同じ悩みがあるのではないか、と思います。
私が思う監督者の理想像は、仕事を行う上で、メンバーの能力を引き上げ、信頼関係を築き、仕事がやりやすいように環境を改善しながらメンバーを守りやすい作業標準を作り、楽にスムーズに仕事ができるようにすることです。仕事をする中で、わかりやすい作業のフロー図(手順)などを作り、新人が来ても誰がやっても、間違えないようにすることと思っています。
つまりリスク管理をしておくことです。メンバーがトラブルを起こしたりしたら、必ず4M(人・設備・材料・方法の略)を含めた要因についてなぜなぜ分析をし、原因を見つけては対策、試行、対策を繰り返し、メンバーに同じ失敗をさせないことです。
メンバーは家族と思うことで、監督者の皆さんの行動が必ず変わってくるはずです。責任者として、メンバーが問題を起こした、メンバーがルールを守らなかった、ではなく、監督者がメンバーに問題を起こさせた、監督者がルールを守らせきれなかったと、常に反省すべきです。
都合の悪いときだけメンバーのせいにしてはいけません。人間は必ずミスをするものです。メンバー任せでは必ず失敗します。完璧な人はいません。
だから、日頃からメンバーの行動や表情などをしっかり見て、失敗する前に助けることが大事です。ルールを守っているかなど、陰で見守ることは漢字の「親(立木の横から陰で見守る)」と同じなのです。必ず変化点を見つけたり兆候点を見つけて、ハード的にできるものは改善する。関所を設けないといつか必ず失敗し、家族を守れなくなります。