高山たかやまあまつさ霧は覆ひ来て 明けの寒さの沁み徹るなり

 
 

おぼほしく智異峯ちゐねをおほふ雲の海の 最中もなかに立てば神代し偲ばゆ

 
 

次々に狭霧は山を離れゆき 遠く移らふ雲となりつつ