山上はおほに寂しも雲の海の 上に流るる夕つ日の影

 
 

おほどかに杉の秀群ほむらの動く音 目覚めて思ふ山の深さを

 
 

月落ちて俄かに暗き星明り 渓を隔てて鳥鳴きにけり