我々がいる天の川銀河についても年齢を考えなくてはいけない。銀河の中心には、天体を吸収するのではなく、粒子を噴き出しているブラックホールが存在している方が素直な気がする。もともと我々が存在する局部銀河は、4個の大きなブラックホールがあり、最初に一つのブラックホールが膨張して、アンドロメダ銀河ができたとするのが素直だ。

次に天の川銀河、その次に大マゼラン星雲と小マゼラン星雲ができたのだろう。したがって、幾兆年も経過すれば、天の川銀河は今のアンドロメダ銀河よりも大きくなると考える。そして小さい大マゼラン星雲は、天の川銀河のように大きくなるはずだ。我々のいる天の川銀河は、銀河ができ始めてすでに1兆年程度経過した姿かもしれないのだ。宇宙を考える時間軸が異なるのだ。数十とか数百億年ではなく、数兆とか数京年で銀河の寿命を考えなくてはいけないのだ。

前に述べた反重力素粒子のモデルは、銀河系内の恒星で説明したが、銀河系間の反重力素粒子も存在している。そうでないと宇宙の膨張とともに、銀河が離れていく理由が見当たらないからだ。

(8)パルサー星はどのように作られるのか

太陽の寿命は、100億年程度と言われ、特に大質量の太陽が、終末期を迎えると超新星爆発を引き起こすとされる。

超新星爆発の後、直径20kmほどの高密度の星に変化し、極地からパルスを連続的に放射するのがパルサー星である。私の独断の考えでパルサー星の形成仕組みを説明する。物理学者のみなさん、ひとつのアイデア程度として参考にしてほしい。

まず太陽の寿命が終わりに近づくと、太陽の中心部に燃えカスとして、中性子の固まりの中性子核ができると考える。中性子の量が増えると、中心部は高密度な質量状態となり、重力が増してくる。ついに中性子の固まりの表面は、地球重力の何億倍にもなり、水素、ヘリウムは超高圧状態となって、超新星爆発が起きる。

質量の小さい太陽では、中性子が増えないため、爆発に至るまでの高重力が発生せず、白色矮星、赤色矮星になる。

さて、最初に爆発して、パルサー星になるまでは、相当な時間がかかると思われる。幾十億年かかるかもしれない。なぜなら、いままで超新星爆発は観測されたが、その後パルサー星になるのを確認した証拠はないからだ。そこでここからはパルサー星がどのようにできるのか推測になる。