【関連記事】「ふざけないで!!」嫁激怒…朝帰り夫が不機嫌な声で衝撃の一言
〈夫の退職、そして別居へ〉
関係の修復をあきらめてからしばらくして、夫は社内のある女性と口論になりました。
夫とこの彼女は、性格的に最も合わない二人でした。夫が自分の仕事をこなせていないことが徐々に明るみに出始め、彼女が改善要求をしたのです。
それに対して夫が反論し始めました。自分が仕事をしているという話ではなく、彼女の批判をし始めたのです。私も、周りもどうすることもできず、ただ会社で大声で言い合う二人を眺めていました。
夫も彼女も大人げない。私はそれしか感じませんでした。内容はともかく、お互いの主張を続けるだけ。
その後、夫は「会社を辞める」と言い、実家の両親に話すからと会社を飛び出しました。よくわからない展開でしたが、もう私にはどうでもよくなっていました。あの人の考えていることはわからない。もう手の施しようがない。
その夜、夫は夜中に帰宅、自室にこもっていました。夜中の2時ごろ、急に私の寝室の扉を開け
「離婚して会社を辞めることが(自分にとって)最も良い方法だと思う」
と大声で言いました。夜中の2時です。その日も仕事があります。ぼ~っとした頭で、
「何時だと思ってんの? いい加減にして!」
と言いました。翌日から、夫はほとんど口も利かず、会社には来るもののまともに仕事もせずに文句ばかり言い、私にも口論のときに味方にならなかったことを責め、重要な会議の席で大声で自分の間違った考えを主張し始めたり奇行が目立ち始めました。
社内でも夫のことが問題になり、家でも口も利かない。私も真剣に「離婚」を考え始めました。夫が言い放った、
「離婚して会社を辞める」
これを実行するためのシミュレーションを、何度も何度も脳内でしました。
その間にも、このまま会社と家庭にとどまることを提案しましたし、話し合おうともちかけましたが、夫の部屋に入ろうとすると、中から押さえられて入ることさえできません。話し合い拒否です。
こんな大事な問題さえ、彼は話し合うことを拒否しました。ラインもメールも受信拒否、話もできない。そんなもんもんとした日々が続きました。