3語文

例7) Two tickets, please.

切符を2枚ください。

2語文の例1と比較すると、数を入れるだけで会話文がより具体的になります。もちろん、数が2つ以上の場合は複数形にしましょう。

例8) I’m so good.  調子はとてもいいです。

強調を示す言葉(very やpretty など)を途中で挟むことで、自分や相手の状態をより詳しく知ることができます。

例9) Please queue here.  ここにお並びください。

命令文にPlease を入れると、3語文でも表現が柔らかくなります。

英国では列に並ぶことを示す単語はqueue を使います。窓口やトラベルセンターで切符を買う際、列に並ぶゾーンにはこの表現が使われることが多いです。

例10) I wanna study.  私は勉強がしたい。

省略形を用いた文章も3語文には使われます。

wannaはwant to〜(〜したい)の省略形で、アメリカ英語では必須の表現です。具体的に何をしたいか示すときは、study の後に勉強したい科目を入れると、多語文になって文章がさらに分かりやすくなります。

例11) Do not enter.  立入禁止。

3語文での禁止の命令文です。駅や車内でも禁止事項については、Do not で始まる文が一般的です。例えば、Do not smoke. になると禁煙になります。

例12) Take it easy.  気楽にやろうよ。

3語文の連語表現です。これも使い方は例6の2語文のものと同様です。

3語文でも文章の作り方は基本的に2語文と変わりません。伝えたい目的となる単語や連語などを柔軟に使っていくことで、文章は意外と簡単に長くすることができます。それでは3語文まで文章を広げていったところで多語文の作り方です。若干文法の説明も入ってきますが、文法に偏りすぎないようにしていきましょう。多語文については、モデル例をいくつか使って、1語文から長くする流れを分かりやすく見ていきたいと思います。

例13) 相手が言ったことが聞き取れない場合

もう一回言ってもらえますか?/もう一度お願いします。

1語文 Pardon? / Sorry?

2語文  Pardon me. / Repeat again? /

    Excuse me. / Say again.

3語文 Please speak slowly.

多語文 Please speak more slowly. /

    I beg your pardon? /

    Can you speak more slowly? /

    Could you please repeat again?

1語文から多語文に一つの表現を広げていくと、実はこれだけでも多岐にわたります。つまり、英会話は一つ一つの文章の暗記ではないわけです。教科書どおりに今までの学校の授業で習ってきた文法中心の会話の内容は、実用性には正直乏しいですし、逆にガチガチになってしまうと会話の際に柔軟性が出てきません。

語学はフキシブルなものですので、何を伝えるか、キーワードだけで簡潔に済ませることも可能なのです。ただし、状況によっては1語だけで伝えることが難しい場合があるので注意が必要です。場面・状況に応じて使える表現を増やしていくためにも、いろいろな文例を使いながら経験値を上げていきましょう。