【関連記事】「病院に行って!」背中の激痛と大量の汗…驚愕の診断結果は

珍しい趣味

僕の趣味はクレー射撃だ。「クレー射撃とは何ぞや?」というと、本物の散弾銃を使い、本物の散弾を込め、任意に飛んでいく的を射ち落とす競技で、オリンピックの正式種目ともなっているスポーツだ。ほかにスキートという競技もある。

もちろん本物の銃と弾を持つわけだから、資格が必要になる。筆記と実技に加え、大変膨大な書類手続きがいる。

クレー射撃を始めるには、まず最寄りの警察署まで行き講習会を予約して、銃や弾などの勉強をする。そして筆記試験に合格すると、警察署で教習資格認定書と装弾許可証をもらう。こうして次のステップである実技へと移っていく。

実技は射撃場に行き、銃の組み立てや実弾射撃教習を受け、教習修了証明書をもらうと警察署で銃砲所持許可証をもらうことができる。その後、銃砲店で競技と自分に合う散弾銃、銃を保管するガンロッカーと弾を保管する装弾ロッカーを購入して、家の人目に付かないようなところに固定設置する。

購入した散弾銃はまた警察署に持っていき、銃の種類、口径、銃身長など厳しい検査を受け、許可されたらここで初めて自分で銃を所持できるようになる。弾も同じように許可証があり、火薬類等譲受許可証が発行され、いつどこで何発買ったかそこに記載される。

また、1年に1回許可証と銃の検査があり、改造していないか、ちゃんと適宜な発砲回数があるかの確認もある。これらにかかるお金は、一式揃えるのに安くても3〜40万円くらい。主に書類の印紙代と銃、弾、ロッカーなどだ。

僕が手に入れたのは「上下二連元折式散弾銃」。舌を噛みそうな名前だが、本体のレバーをひねるとパカッと折れて、上下の穴に2発弾を込めるもの。中古だったが、それはそれは大切にした。

僕は主に伊勢原射撃場で練習をしていた。休みの日は一日中いたこともある。弾代は半端なかったが、的に当たればこんなにストレス解消になるものもない。

クレー射撃は直径15センチメートルほどの円盤がいろんな角度から時速80キロメートル以上で飛び出し、それを当てる競技だ。1ゲーム25回で、的に当たれば1点の計25点満点。上手い人でも25点を取るのは難しく、僕は13年やって最高でも23点だ。最低では12点かな。