荷物 PART 9
2019年9月末
ウイルソンから報告がきた。わたしの住所にシリアから送った彼の荷物の件。
ウイルソンはシリアに自分のパソコンを忘れてきたせいで、しばらくメールチェックをしていなかった。この頃になってウイルソンはレンタルパソコンを借りて使うようになった。
レンタル料金、10日間10ドル。
ウイルソンはシリアを出てから約6ヶ月ぶりに自分のメールをチェックした。そしてCompany(R&X Delivery:シリアの運送会社) からのメールに気がついた。
荷物は2019年4月10日にわたしの所に届いている。運送業者がウイルソンに送った荷物を届けた通知書と家の前に置かれた荷物の写真。
ウイルソンは それをわたしに送ってきた。
写真では確かに荷物は家の前に置かれている。同じ敷地内の別の家の前に。
荷物が置かれている写真の家は、わたしの家ではない。番地も違う。
敷地内の家は全部同じ建設会社によって建てられた住宅。外型はどの家も同じ。
運送者は間違って別の家の前に荷物を置いた。
家の外観の形は同じでもそれぞれの家の番地は違う。
運送業者がわたしの家を見つけられなかった。幸いその家の人は留守だったようで運送業者は荷物を持って帰った。
ウイルソンが言うにはCompanyは2度、わたしの家に荷物を届けた。Companyは2度もわたしの家を見つけられなかった。
わたしは荷物を届けたという通知はもらってない。
ウイルソンはわたしにCompanyにメールするようにと頼んできた。テルヨの所に荷物を再発送するように。
ウイルソンによると荷物の出先がウイルソンであっても、ウイルソンの方からは Companyに荷物の事でメールしたり、注文は出来ないとのこと。
でもCompanyはウイルソンにメールを出す。
わたしは直ちにCompanyに荷物をわたしの家に再発送するようにメールを出した。