情報の厚みと精度の上昇曲線
情報の厚みと精度が増していく曲線を想像してみましょう。私のイメージでは[図表1]のような感じになります。
(1)(2)よりも(3)以降の上昇が急こう配になるのです。
ただいくら時間がないからといって、(1)(2)を全くやらないというのは考えものです。(3)においていい聞き出し方ができなくなるからです。最低限の情報を収集して聞き出したい事項、聞き出し方については一通り考えてみるべきです。
人脈=情報の宝庫
もう一つ情報ソースとして常に意識しておくべきは自分の持つ社外の人脈です。
先ほどのヒアリングの対象として自分が持っている人脈を利用するのは有効な手段です。但し、気をつけなければならないのは情報漏洩です。その人物にヒアリングすることによって社外秘の情報が伝わってはいけない人に伝わってしまうリスクを考えたうえでヒアリングしましょう。
その意味ではヒアリングする人物が信頼できる人物であることは勿論ですが、その人が第三者に漏らすモチベーションを持っているのか否かを慎重に見極める必要があります。またこちらの情報が漏れないような巧みな聞き方というものもあるでしょう。
この後の実例の中に出てきますが、この人脈をうまく利用できた場合、時に決定的な情報をゲットできることもありますので、常日頃からそういう人脈を築いて維持しておくという心掛けは大事だと思います。