軒下に巣を営むかあまたたび 雀の鳴くはひもすがらなる

 
 

盗汗拭く今朝の清しさいねがてに 過せしよべは遠世のごとし

 

おもむろに松風起る夕ぐれは 木末こぬれに残る光寂しむ