評論 写真集 動物 2021.08.15 写真家・榊原俊寿作品集『素晴らしい地球』より5枚 素晴らしい地球 【第10回】 榊原 俊寿 とことん楽しめ“親子”時間 動物写真家・榊原俊寿が撮り続けた動物の親子たちに、あたたかな言葉を添えて贈る、まるで絵本のような一冊。 不安とたたかう今だからこそ、本当に大切なことを見つめなおしてほしい。 親子で楽しめる、癒しの写真集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 本記事は榊原俊寿の写真集『素晴らしい地球 明日へのメッセージ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部抜粋・再編集したものです。 たまにいたずらが過ぎると ママに怒られ 連れ戻される しかし何と言ってもロマンスが最高! お互い見つめ合い
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『ヴァネッサの伝言 故郷』 【第9回】 中條 てい さっきの少年がシルヴィア・ガブリエルの弟か……。あれからもう何年も経ってしまったが、ガブリエルとの出会いを振り返りながら… 「あ、あの、兄が大変お世話になりました。ファラーも直にお礼を言うことが叶いませんが、とても感謝しています。それを伝えてくれと……」やっぱりちょっとおっかない。じろりと見上げるイダの顔をラフィールはあまりまともに見返すことができなかった。まだ他に引き合わす連中がいるからと、バルタザールはラフィールを連れて早々に退散した。リリスも先ほど広げていた薬草を隣の部屋で煎じはじめたので、一人残されたイダは背…