評論 写真集 動物 2021.08.22 写真家・榊原俊寿作品集『素晴らしい地球』より5枚 素晴らしい地球 【第11回】 榊原 俊寿 とことん楽しめ“親子”時間 動物写真家・榊原俊寿が撮り続けた動物の親子たちに、あたたかな言葉を添えて贈る、まるで絵本のような一冊。 不安とたたかう今だからこそ、本当に大切なことを見つめなおしてほしい。 親子で楽しめる、癒しの写真集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 本記事は榊原俊寿の写真集『素晴らしい地球 明日へのメッセージ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部抜粋・再編集したものです。 口づけをして うっとりした気分になれる おっと! 世の中、いい事ばかりじゃないぞ 災難は突然訪れる
小説 『毎度、天国飯店です』 【第6回】 竹村 和貢 サークル勧誘チラシの前で、『徒然草』を抱えた美人と出会った…。 天国飯店の定休日は毎週火曜日。アルバイト生四人で、月曜から土曜の間の五営業日を分担する。四人のうち誰か一人が二営業日に入る。その者以外の三人のうちの一人が日曜日に店に入る。日曜日は大学が休みなので、朝の十時から閉店の午後九時まで十一時間店に入ることになる。「ほな、俺、明日もバイトやさかい、おっちゃんに自分のこと話してみるわ。多分、おっちゃんも構へん言わはる思うねんけど」夏生は、「できない」とは思…
小説 『春を呼ぶ少女』 【第2回】 桜小路 いをり 母に代わって役目を果たす彼女を、村の人々は「春を呼ぶ少女」と呼んだ リリーは、そんな「春を呼ぶ少女」の血を引いています。そして、フルールもまた、両親を次々にたどっていくと、物語の中の馬に行き当たるのでした。この家系に生まれた子どもは、毎年馬に乗って春を呼ぶ親の姿を見て育ち、大人になるとその仕事を受け継ぎます。春を呼ぶ仕事は、代々受け継がれている大切な役目なのです。三年前の冬に両親を流行(はや)り病で亡くしたあと、リリーは、亡くなった母親に代わって春を呼ばなければ…