~この本を読んでくれている中高生の皆さんへ~
今、家庭環境や人間関係に悩んで自暴自棄になったり、追い詰められたりしていませんか? 死んだ方がましだなんて思っていませんか?
私もそうでした。しかし昔の私のように周囲の環境を言い訳にしていては前に進めません。
結局自分の人生を楽しく生きられるかどうかはあなたたち次第なのです。そのヒントになるようなものをこの本には詰めこんだつもりです。食べるものも眠るところもなく、コンビニで牛丼を万引きし、風を避けるため貯水タンクの下で震えながら夜を過ごしていた私が、34歳で念願の医者になりました。
決して褒められた人生ではなく、たくさんの人たちに迷惑をかけたことを正当化するつもりはありません。
でも今は学費の借金こそありますが、毎日食べるものにも困らず、暖かい布団で毎日眠ることができ、長年夢見た仕事をし、そこで大好きな子どもたちと関わり、何より大切な家族と幸せに暮らしています。何歳でもやり直すことはできる。ただ早いに越したことはない。
あなたたちの純粋で、貴重な感性を必要としている場所が必ずあります。あなたたちの人生が誰かに左右されたものではなく、自分自身で歩める人生になるよう、心の底から応援しています。