金曜日、久しぶりに、孫達と会う日、フードコートで待ち合わせ。
ゆりは少し、ソワソワしている。落ち着かない様子。少し、妬ける。
「ばあばー!」四人が、走って来た。
「久しぶりね~。会いたかった」とゆり。
孫の未来ちゃんが泣いている。
「ばあばー、とっても会いたかったの」
「嬉しい~。とっても会いたかったよ」
ゆりの顔を見ていると、観音様のような、優しい顔だ。
うわぁ~凄い。孫の力。
こんな優しく笑う。無償の愛? って、やつかな。
浩輔君、祐輔君も優しい目で、母親を見ている。
しばらく会話をした後、ゆりが、二人の子供に近づいて、
「私の命の、あなた達は元気にしていた?」身震いを感じた。何故か僕は、涙が出た。
母親って、偉大だ。改めて。
生きていたら母も、僕をあんな目で、包んでいただろうな。