これからの歩み
私は、ふたりの愛する息子達、愛する俊さんがいて、とても幸せ。
「さぁ、食事を始めよう」
四人で美味しく頂きワインで乾杯した。
「来年の正月、良かったら、ホテルで迎えませんか。友人のホテルですが、リニューアルオープンなので部屋を予約したのです。奥さんと相談してみて、出来たら新年を一緒に迎えよう。僕に招待させてほしい。昼に帰ればいい」
「分かりました。妻と相談して母に連絡します。俊輔さん、母をよろしくお願いいたします」
「分かりました。僕が大切し守って幸せにします。今日はありがとう」
私は、幸せで涙が止まらなかった。
翌月の吉日に近藤さんに証人になって頂き、婚姻届を区役所に出した。
「今日から、今井ゆりだね。僕が守って行く。幸せになろうね」
「今井ゆりです。よろしくお願いいたします」
「健のところで結婚指輪を注文している。僕が選んだ。気に入るといいな」
ジュエリーコーナーへ。
「今井さん、いらっしゃいませ。おめでとうございます。お待ちしておりました」
応接室に案内されて指輪が来た。
「君に内緒で小さな結婚式の準備している。子供達夫婦、孫達、友人と君の姉妹を呼ぼう。近藤が準備している。浩輔君、祐輔君には連絡している。喜んでいたよ。今日は指輪のサイズ確認とウェディングドレスの試着」
私はあまりのびっくりに声が出なかった。でも、涙が頬を流れているのを感じた。
「私、シンデレラ?」
俊さん大笑い。スタッフ、一同笑っている。ドレスを試着。
「あなたが好きなものを選んでください」
一所懸命選んでいる。マーメードタイプのドレスが気に入っている。試着してみた。
「おおーゆりとても美しい。これに決めよう」
俊さんはグレーのタキシード。
「素敵!」
腕を組んで食事をしに、山田さんのレストランへ。
「今井さん、おめでとうございます。待っていました」
「おおー、てっちゃん。今晩は」シャンパンで乾杯。
「ありがとう。ゆりに!」
「こちらこそ。俊さんに!」
「今井さん、結婚式のケーキをプレゼントしたいです。デザイン選んで下さい」
カタログを見て、
「ありがとう。これでお願いします。ハート形のケーキで」。
「今井さん、僕達、ワクワクしていてグループメンバー忙しく楽しんでいますよ。特に近藤さん、自分の結婚式のように」
「そうか。有難いな。ありがとう。すごく嬉しい」
式は来月の第二土曜日、三時からチャペルで式、六時から食事会。結婚式は初めてだ。前は式をあげてない。俊さん! 子供達に聞いたのかな。ドキドキ。
子供達それぞれに電話で伝えた。
本当に、本当に幸せ。俊さんに出会えて良かった。