今井さん編
しばらくすると息子達夫婦が来た。二人とも、とても好青年だ。二十分ぐらいで帰って行った。ゆりの様子を見ていた。
時計を見て、カウンターでカフェラテを注文して席を移った。本を読んでいる。
「今井、周囲を見てごらん。二人の紳士らしき男性がいるだろう。ゆりさんに声をかける準備していると思う」
「えぇ~危ないな。下に行って連れに行こう」
「待て、見ていよう、僕のように拒否されるから。ゆりさん、男性は今井だけだと思うよ」
案の定、意外にかっこいい男性がゆりに近づいて話しかけている。僕はドキドキしている。
「ほら、顔も見ないで拒否」男性は立ち去った。
「あの男性しばらく落ち込むだろうなぁ、アハハハ」
僕はホッとした。