狂い咲きの春

永田町「黒澤」で「季節のかき揚げとお蕎麦」を頂きました。かき揚げは小海老と春菊。

玄関を入ったところに、スズランのように下向き加減に咲く白い桜の、見上げるような大きな木が巨大な壺に入っていました。

お店の人に聞いたら「ウコン桜」というのだそうです。

ランチの後、隣の日枝神社に寄ったら、藤の花が満開! まだ四月中旬。普段なら連休の頃なのに。

ブラブラ歩いて弁慶橋を通り、ニューオータニの前を通って紀尾井坂の方へ。

ここの八重桜の並木道を楽しみにしていたのですが、満開の木もあるものの、全体的にはほぼ終わりかけ。いくらなんでも早すぎるんじゃないの?

その並木道に、白と薄紅のハナミズキがもう咲いている。

初夏のような陽射しの下を歩いて、赤坂プリンスクラシックハウスでお茶を。

ここは大韓帝国最後の皇帝であった李垠の東京邸として、昭和五年に日本の宮内省によって建てられた建物なのだそうです。

玄関の前には芝桜、そして赤、白、黄、青、色とりどりのラナンキュラスの花畑。

白い薔薇のような大輪のチューリップが咲きこぼれていました。

花だけ見たら、チューリップだなんて絶対分からないチューリップ!

こちらのオープンテラスは風が優しく通って、非常に心地良いのです。

友人とゆっくりお喋りができました。

それにしても今年は、なんという春であることか。

桜、藤、芝桜、チューリップ、ツツジ、ハナミズキが一緒に咲くなんて。

赤坂プリンスクラシックハウスの庭には、更にシャクナゲも咲いていました。百花繚乱という、平凡な言葉しか出てこない自分が悲しい。

薔薇のようなチューリップ
赤坂プリンスクラシックハウスの玄関(2018.4.12)