自らをよく理解し、自らをコントロールする
何があっても常に前向きでいられるし、いられる方法をたくさん知っていて、実践している。チャレンジを難しいことと捉えずに、常に学びや成長の機会として捉えている。建設的なフィードバック(ときには受け入れることが辛いフィードバックもあるでしょう)に寛容であり、そのフィードバックを自らの成長の機会として受け入れる思考とハートを持っている。無意識にやってしまっている癖や行動にも細心の注意を払い、組織への影響を考えたときに修正が必要ならすぐに修正する努力をしている。
プレッシャーの中でも、どうしたら自分のネガティヴな側面が出ないようにコントロールできるかを理解していて、そのための努力もしている。こんなところであろうか。ここまで書いてしまうと、もう超人の領域である。
まず難しいのが、人からのフィードバックに寛容であることである。人から何か言われてしまうと、感情が高ぶってしまう。心拍数が上がり、冷静でいられなくなってしまう。あの人にそんなことを言われる筋合いはない、あんな普段から態度の悪い奴に言われるなんて、とショックを受けてしまうのだ。いつまでも根に持たれて、ずっと同じことを流布されることもある。
1つの側面からの証言だけで史実として結論付けられてしまうことが多々ある。それはどんな組織でもあることなのである。
その事実から逃げていないで、それは水や空気と同じように現象であり、そういうことは普通にあることとして受け止め、どう自分の行動を組み立てるかに時間を使ってほしい。そして、自分を知ることにもエネルギーを使ってほしい。余談になるが、性格診断の「16personalities」は面白い。ときにこういうツールは意識していなかった自分を映し出してくれる。
このコンピテンシーを開発するための1つのアイデアとして、モチベーションマネジメントという手法がある。自分の中の価値観や先入観が、自分の感情を作り出す要因になっているという考え方がベースになっている。