『7つの習慣』の私的解釈
私にとっての『7つの習慣』とは?
自らの生きる目的を見つけられるツールです。『7つの習慣』は「人生の効果性を高める習慣」とされています。効果的に人生を送る生き方を学べる大人のバイブルのような書籍だと私は感じています。仕事でも経営でも家庭生活でも役立つ効果的な人生を送るための書です。
どちらかというと読む本ではなく、ある意味でバイブルとして、効果的に生きるマニュアルのようにも感じます。
しかし、それだけの内容なので真の『7つの習慣』を理解するには、1度や2度読んだ程度では理解が難しいのではないでしょうか。私自身、10年近く読んでいますが、読むたびに新しい発見があります。もちろん、私の個人的な感想ですが、浅く読むと言葉遊びに走ってしまいます。
そして、「しなくちゃいけない!」という強制感を持つと効果は期待できません。
この書籍の真の意味は、実践して人格を形成し効果性を高めて生きる方法を示すものだと私は考えています。
もちろん、個人の感想ですから読まれる方により異なると思います。機能的なテクニックに走る自己啓発本ではなく、読んでは実践して、効果を得たら自己を成長させてくれます。
具体的な内容は控えさせていただきますが、第1から第3の習慣は、人間としての自立に向けた考え方や方法が書かれています。そして、その自立は依存状態からの脱皮となり、私的成功に導きます。
第4から第6までが、公的成功に導く習慣となり、第7はそれを常に高めていくということになります。マーケティングや経営に当然役立つ書籍ですが、著者スティーブン・R・コヴィー博士は、長く経営コンサルタントだったということからも経営やマーケィングに役立つテクニックではなく、本質的なことが書かれています。原則についての記述はマーケティングに重要な役割を果たします。そして、原則は普遍です。
原則にしたがったこの変化の激しい時代でも対応可能なコンテンツが『7つの習慣』にはあります。特に経営者には多くの影響を与えることでしょう。人材育成、リーダーシップとマネージメントの違い、相乗効果を発揮して想像以上の結果をもたらすことのできる原則が書かれています。
そして、特に重要なのが、自分が梯子を掛けている壁は間違いだと早く気づくことです。もちろん、すべての方が間違った壁に梯子を掛けているわけではありませんが、少なからぬ経営者がその仕事の特質上間違った壁に梯子を掛けているように私には見えます。
できれば、私的成功を達成して、奇跡のようなシナジーを創造して、ビジネスでの公的成功を達成すれば、小さくても価値の高い会社に成長させることが可能になります。人格主義の復活とは、まさしく現代には重要な考え方や習慣になります。さらに社員教育にも役立つと思います。私も影響されている書籍の一つです。
まだまだ私自身完全な習慣とはなっていませんが、自分の未熟さを発見できる素晴らしい書籍です。