それはなぜかというと、無農薬に近く両親が作っているからということもありますが、売価よりコストのほうが高いからです。人件費を割り出すのはとても難しいですが、計算すると2〜3倍はかかってしまっていると思うので、赤の他人に売るのはもったいないためです。
そしてここからは、お金持ちの人と健康を重視する人に提案です。あなた自身が、自然があって水もきれいで、農業をしている地域に行って、ここだと思う農家を訪ねてください。
そして、
「あなたが売っている額の2倍で農作物を買うから、その代わり、農薬は使わずに育てたその時々の季節の果物や野菜を、毎週金曜日に送ってください。無農薬だからいびつになっても結構です」
とお願いすればいいと思います。
こんな条件なら、大半の農家の人が喜んでやってくれるはずです。ただし、無農薬なので、形が悪かったり皮がはげていたり、キャベツから青虫が出てきたりしても怒ってはいけません。
農協が賢く提携するのもいいでしょうし、今現在はそのような類の業者もあると思いますが、一番はやはり自分の目で見て確かめ、納得して契約することです。
旅行会社は健康志向の人向けに、そのような無農薬野菜、お米契約ツアーなども企画するといいと思います。その時はぜひ、山に囲まれて育ち、山のきれいな水が使われている織田の米も仲間に入れてください。もともとコシヒカリの発祥は福井ですから。
そんなことは気にしない人は、基準のわからない海外やいろいろな農家で作ったいわゆるブレンド米をどうぞスーパーで買ってください。
農業の問題の根本的な解決にはならないかもしれませんが、もう一つ力を入れなければならないことは品種改良です。もんじゅに使ったお金の10分の1でも農作物の品種改良に投資しておけば、将来の食糧問題は解決できたかもしれません。
また、日本のブランド化と、発展途上国の農業の発展にも貢献できると思います。極端な話、ベトナムや東南アジア、南米などと長期計画に基づいて契約をし、日本の農業の知識や技術を提供してお互いWin-Winの関係にもっていくことが必要でないかと思っています。
専門でない自分が語るのも良くないので、農業政策についてはこのくらいにしておきます。