住んでいる方も、長年住まれている土地の方やお年寄りの方もたくさんおられます。

しかし六本木も近く若い方も増えてきて老若男女問わず、お店も人も、新旧入り乱れた妙な街の味わいになっています。おまけに最近マスコミの飲食店の紹介などにより、この摩訶不思議な味わいの街に更に人気が出てきているようです。

わがカレッジも新旧、老若男女が掛け算された素敵な麻布の空間になってほしいと思います。

私も麻布のガラパゴスと言われないようにカレッジを頑張ります。

「ノーベル人間学賞」の提案

私はノーベル財団にノーベル人間学賞を提案したいと思います。

たまに訳のわからない政治のニオイのする人を選考しているノーベル平和賞より、個人の人格や品格で選ぶ人間学賞の方がずうっと重みのある賞ではないでしょうか?

私がその賞の一番の候補に挙げたい方は中村哲さんです。アフガニスタンで現地住民の生活環境改善に尽くされた日本人医師で、残念なことに2019年12月4日、現地で銃撃され亡くなられました。

中村さんはアフガニスタンで井戸の建設などに取り組む「ペシャワール会」を率いていました。日本の医師としてハンセン病患者の治療のためパキスタンに渡り、その後アフガニスタンで診療所を開設されました。

ただ診療以前にあまりにも貧しく、荒れた土壌で作物も作れず餓死していく人が多いので、井戸を掘り、さらには自らもブルドーザーを動かし灌漑設備の開発に取り組まれました。

日本で開業医でもされていたら、医師として名誉や地位は保証され命を奪われることもなかったのにと思うと、この方のされてきたことは稀有なことだと思います。

戦火の危険な国にわたり貧しい国民に何の見返りも求めず尽力された中村医師は現地の人にとっては神か仏だったでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。