友だち

友だちは、何と言っても自分が感じた言葉を聴いてくれる。

耳を傾けて聴いてくれる存在が友だちだ。そのためには、語る言葉を持とう。

自分の気持ちが表現された言葉を蓄えよう。そして必要になったら、いつでも取り出せるように準備しよう。

適切な言葉を選ぶには、頭を使う。親しき仲にも礼儀あり。自分の発する言葉が原因で、相手が嫌な気分にならないか、吟味したい。そして、暗い言葉を出しそうなとき、自分の中に少しだけ残しておこう。

自分が「友だちになりたい、友だちが欲しい」と思ったら、つくる方法は簡単だ。相手の言葉に耳を傾ければ、そこから友だちが始まる。子供の頃、五分もあれば、友だちになったこともあっただろう。

「その友だちの間柄を長く続けたい」と願うなら、相手の自由を尊重することだ。自分の期待通りにいかなくても、立ち止まって、相手の立場をよくよく考えてみる必要がある。

友だちのすべてが、いいものを自分に与えるとは限らない。