また、不飽和脂肪酸のうち、体内で合成できないため、必ず食べ物から摂取する必要があるものを必須脂肪酸と呼びますが、玄米には、必須脂肪酸であるオレイン酸とリノール酸が多く含まれています。細胞の活動を活発にして、体の抵抗力もアップさせます。
健康のためには、良質の脂肪酸を過不足なく摂ることが大切です。
玄米に多い食物繊維の働き
食物繊維は、人の消化酵素では消化できない食べ物の成分です。穀類や野菜などに含まれる不溶性食物繊維(水に溶けない)と、果物や海藻などに含まれる水溶性食物繊維(水に溶ける)があります。
ひと昔前までは食べ物のカス扱いでしたが、最近では、生活習慣病の予防に役立つことから、五大栄養素に続く第六の栄養素ともいわれています。玄米に多く含まれている不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増やすとともに、便をやわらかくし、腸の運動を活発にするので便秘予防に効果的です。
また、有害物質を吸着して一緒に排泄したり、腸内の善玉菌を増やす働きもあります。玄米をよく嚙んで食べれば、食べすぎを防ぎ、健康的にダイエットできるでしょう。