17. play P game 5
酔っては、いなかった。なのにふらふらする。というわたくしがいた。そのうち、抱きついていた。会って数分もなく、首筋にキスをしていた。ウィスキーコークのあと、テキーラコーク、そして、ウィスキーコーク、と、3杯ほど。そういうことだった。
「ひとり?」
そのClubには、10年前程に、来たことがあった。また、来ることになるとは。ひとりでいる子がいると、声を掛ける。そうすると、大抵の子は、喋ってくれる。
眼鏡をかけた、ちょっと素朴風な子が椅子に座っていた。
「どこから来たの?」
「大阪」
「友達と、恋人も探してる、子供産むから、育ててくれる子探してる」
口説き文句が、こうなる。
「子供、好きじゃない」
「子供好きになって」
もたれる様に、露になっている肩の手前のところに口付けした。べたついている。女の人の肌って、いろいろあるんだろうな。このべたつき方は、好きなわけではないが、相性もあるんだろうな。