高校時代~19歳

【お岩さん】

私が17歳の頃のある日、友達とカラオケへ行った。まだ車の免許がなかったため、行きはバスで、帰りは母に送ってもらう予定だった。

その日、母は会社の忘年会で母が終わる頃に私達も帰ろうと思っていた。

カラオケも一通り歌い終わり、母の迎えを待っていた。

その頃、母は忘年会が終わり、長い階段を下りようとしていた。しかし、次の瞬間、自分のスカートを踏んでしまい、足が絡まって階段からもの凄い勢いで転落したのだ。

顔は腫れ上がり、喋ることもままならなかった。それはもう完全に“お岩さん”状態だった。 

母は病院に行こうにも夜だったし、何より私達の迎えがあったので、我慢して私達の待っているところまで何とか運転してきた。

車に乗ろうとしたら初めて母を見た友達は「ぎゃーーーっ!!」と叫んだ。そりゃそうだ。お岩さんが運転席にいたのだから。

帰りの車中、友達はずっと震えていた。
 

【美容院】

中学の頃から髪の毛が、くせ毛になった。それまではサラサラのストレートヘアだったのでくせ毛がコンプレックスとなった。

17歳の時、母に縮毛矯正があることを教えられ、縮毛矯正をしに美容院へ行った。

初めての美容院に緊張しつつも、私は順番を待っていた。ようやく私の番がやってきて、席に着いた。

店員 「すごい、くるくるパーマがかかっていますね。前回はいつ頃くるくるパーマをかけたんですか?」

かけてねーわ!!

【花瓶】

私は初月給でいつも迷惑や心配をかけている母に何かプレゼントをあげたくて、何にしようか考えていた。

考えた結果、とても高価な花瓶をプレゼントすることにした。

母はとても喜び、早速綺麗な花を生けてくれた。

大切にしてくれて涙が出るほど嬉しかった。

そして、その花瓶は今も倉庫で眠っている。