*木曽駒ヶ岳・千畳敷カール
霧舞台ゆるり幕あき宝剣の鋭き岩峰きらめき出ずる
一つ減り二つ減りつつどこまでもカモメ船恋い陸の遠しも
悦びを身体で舞いし踊り子が哀しみに落つ指の先から
医師として、多くの命と向き合ってきた著者が綴る、日常、仕事、家族のこと――。
本書では、著者が趣味で書き溜めた短歌を一冊にまとめた。
季節の歌や旅の歌に加え、本業である医者としての日常や患者との出会いなどに関する歌も収められている。
温かな生命が宿る短歌を連載でお届けします。
*木曽駒ヶ岳・千畳敷カール
霧舞台ゆるり幕あき宝剣の鋭き岩峰きらめき出ずる
一つ減り二つ減りつつどこまでもカモメ船恋い陸の遠しも
悦びを身体で舞いし踊り子が哀しみに落つ指の先から