創業期に見えた課題と機会

Flareとして動き出し、クライアント企業と向き合う中で、ある声を何度も耳にしました。「イケてるエージェントが少ない」という声です。

候補者のグリップが弱く、内定を出しても辞退されてしまう。的外れな書類を投げてきて、箸にも棒にもかからないような推薦をしてくる。そういったエージェントが少なくないという現実があります。

人材紹介免許を持つ事業者は増えに増えましたが、その数に比例してサービスの質が上がっているかといえば、残念ながらそうとは言えません。これは業界全体のレピュテーション(評判)を下げてしまっていて、とてももったいないことだと思います。

では人が介在しなくていいのかというと、それも違う。膨大なデータベースを持つ超大手が、AIマッチング的なサービスで人を紹介していく。これは一つの正解だと思います。ボリュームで勝負できる領域にはボリュームで勝負するのが合理的です。

ただ、ボリューム勝負ができない中小企業や中堅企業の場合はどうでしょうか。ワントゥーワンで「刺さないと」見つからない人材というのも確実に存在します。そういった紹介こそ、我々のようなブティック型エージェントが担うべき仕事だと思っています。

ハイクラス市場がエージェントの質を求める理由

我々が身を置くハイクラス転職市場は、まさに「質」が問われる時代に突入しています。

企業が直接スカウトを行う「ダイレクトリクルーティング」が盛んに行われるようになり、生成AIの登場で情報の希少性も薄れてきました。こうした中で、求人票をそのまま候補者に転送して書類を企業にそのまま提出するだけの「情報の横流し屋」は、もはや存在意義を失いつつあるわけです。

では何が求められるのか。それは「本質的な対話力」というところに大きなヒントがあるのではと思っています。

企業や候補者の、外部からアクセスできる情報では取れない定性的な情報を引き出し、マッチングする能力。

単なるスペックの一致ではなく、企業のカルチャーや事業の方向性と、候補者の価値観や人生のビジョンが重なるポイントを見つけ出す力。これはどれだけAIが進化しても、人間同士の深い対話からしか生まれないものだと思っています。

次回更新は11月12日(木)、18時の予定です。

 

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