【前回の記事を読む】年間4000万円から1億円へ。人材紹介の営業マンは何を変えたのか?
第一章 筆者の歩みと本書の目的
1-1 エージェントという仕事との出会いと気づき
成果を出す人の共通点
これまで、いかにマーケットの競争率が高いかといった話をしてきましたが、そんな中でも成果を上げ続けている人はいます。
もちろん私だけでなく、他にも年間1億円以上、数億円の売上を立てるような、私よりもっとすごい方もいます。そんな人たちに私も直接お会いしたりする中で、ある程度の「共通点」が見えてきました。
まず挙げられるのは、「企業とのコネクションの強さ」。企業を単に企業名で知っているのではなく、社長の名前・役員の名前で把握し、直接話すことができます。また、自分が担当している業界動向についてのキャッチアップが早く、詳しいのです。
次に挙げられるのが、「候補者の獲得ルートにおけるリファラルの多さ」です。その業界の候補者が「◯◯さんだから、一度情報収集を手伝ってもらおう」「キャリアのアドバイスをしてもらおう」と連絡をくれるのです。ある種の「ファン化」が上手だと言えます。
最後に、「自分の仕事のマネジメントスタイルが確立しており、そこを下支えするメンタルの安定感」を持ち合わせているように思います。
無限の金銭欲でひた走る人もいれば、ゲーム感覚でずっとこの仕事を続けている人もいます。モチベーションは様々ですが、自分の中のブレないモチベーションの根源を維持し、マラソンのようにうまくペース配分しながら長く走り続けている人たちが多い印象を受けます。
こういったポイントを軸に、「さて、それはどのようにすれば実現できるだろうか?」という目線でノウハウを言語化し、体系的に学べるような内容にしたつもりです。
1-2 Flare創業とハイクラス転職市場の現実
Flareが目指す価値
2025年、私はFlare株式会社を創業しました。
社名の「Flare」は、太陽のフレアをモチーフにしています。人をエンパワーし、未来をパッと明るく輝かせるような人材サービスをしたい。私自身も社員にとって太陽のような存在でありたいし、人材紹介の業界においても太陽のような存在でありたいという思いを込めました。
創業のタイミングとしては、これまた偶然というか、時代の流れを読んでいたわけではないのですが、思い切り時代の切り替わりのタイミングと重なってしまいました。
ちなみに前回の事業立ち上げのタイミングはコロナの緊急事態宣言中だったので、もっと穏やかに生きられないものかと自分に問うてみたくなるようなハードモードな生き方をしております。
そして前段でもすでに触れましたが、AIの登場はもはや産業革命に匹敵するインパクトがあると思っています。
だからこそ、改めて人材紹介という仕事の価値に正面から向き合う必要があると思うのです。何となくでは生き残れない。
今、何が正解で何が不正解なのか、AIにはできない価値がどこにあるのか、正直なところ言い切ることはできません。まっさらな地図の上に立っているような気持ちです。
ただ、このタイミングで創業できたということを大きなチャンスと捉えています。過去50年以上の歴史があるこの人材紹介業界の、次の50年、100年を考えながら前に進んでいこうと思っています。