朝、凄い音でドアが開いた。

「美樹、き……た……ん?」あっ、頭が痛い。美樹は仁王立ちして鬼の形相と言うか、怖い顔をしている。どうしたんだろう。

「この状況を説明して!」と、大きな声で……何だろう。横を見たら、若い女性が寝ている。

「何! 誰!」……誰だろう。

「き、君、起きて! 何しているんだ!」目を覚ました。

「あっ! す、す、すみません! 本部長を送って、いつの間にか寝ていまいました。もちろん、何もありません! 寒くて、ベッドに入りました。本当です」

美樹が、

「この状況を見て、はい、そうですかと思いますか? バカにしないで! 帰る!」

「美樹、本当に何もないんだ! 僕は美樹だけだ。分かるだろう。信じて欲しい!」

聞かない。怒っている。

持ってきた荷物を冷蔵庫にしまって、僕が腕を掴むと、見もしないで、

「触らないで、気持ち悪い!」と僕を振り切って出て行った。ショックだ。気持ち悪いと言われた。どうしよう……。

「君、悪いけど帰って欲しい。送ってくれたのは感謝する。でも、どうしてベッドに寝ているのかは理解できない。妻に弁解が出来ない状況だ。君に何もしていないはずだ。妻以外には勃起しないんだ。軽率だよ!」

「本当に、す、すみませんでした」彼女は帰っていった。

僕はシャワーに入り髪もセットせず帽子をかぶり急いで家に向かった。許してくれるだろうか。家に帰っているだろうか。

不安でたまらない。あの状況を見て信じてと言っても信じられないだろうな。俺は何をしているんだ! 最後の日に。離婚しようと言われたら ……美樹、美樹、ごめんな。

 

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