【前回の記事を読む】成功率を上げる市場調査術。乗降客数だけで選ぶと失敗する? 見極めるべきポイントとは――
市場調査戦略
04 競合分析の実施
競合分析は重要です。
特に開院しているエリアの競合分析が重要と言えます。
私が参考にした戦略としてランチェスター戦略があります。(※1)
ランチェスター戦略はマーケティングを戦力に勝る「強者」と戦力の劣る「弱者」の視点で分析する手法です。
そのため、クリニック経営であれば、競合が少ない立地に出店する局地戦が参考になると思います。
私も開業当初は競合となりうる美容皮膚科・美容外科クリニックも個人店の3軒のみであり新規参入がしやすいエリアであった高田馬場に1号店を出店しました。
湘南美容クリニックの1号店は藤沢、東京中央美容外科の1号店は福島、品川美容外科の1号店は品川というようにメガチェーン系の美容クリニックのスタートは、銀座、新宿のように競合の激しい激戦区を避けて出店しています。
そのため、競合分析は重要です。
特に競合他社を分析する上では、同じエリア内で競合他社3社は強み・弱みを調べた方が良いと言えます。具体的には、価格帯、メニューの幅、得意としている施術、ドクターの性別など調べるべきと言えます。
05 ドミナント出店VS飛び地戦略
美容クリニックを複数店舗展開していくときに出店エリアの選定は悩ましいでしょう。そこで、美容医療の歴史を振り返って考えると、
・湘南美容クリニックは1店舗目藤沢院、2店舗目横浜院、3店舗目新宿本院、4店舗目渋谷院。
・品川美容外科は1店舗目品川本院、2店舗目新宿院、3店舗目池袋院。
・TCBは1店舗目福島、2店舗目郡山。
と近隣のエリアに出店しています。
2店舗目を遠方の院に出店したりなど、飛び地で展開していません。近いエリアで集中的に出店するドミナント出店です。
チェーンストア理論の基本に沿った考えでいうと、近いエリアで数店舗出店していくべきです。
近いエリアで出店することのメリットは人材面・医薬品材料面など相互補完しやすい・本社機能が最小限で機能しやすいという大きなメリットがあります。
そのため、少なくとも10店舗以上のチェーン展開を考えている場合はドミナント出店がお勧めです。(※2)