写真を拡大 著者による1991年6月から1992年4月までの記録
序章
生きていれば、いろいろなことがあるものさ。大学受験に何度も失敗した。高校生の時に勉強しなかったからだ。
高校3年生の時、受験校への提出書類として担任の先生が書いた内申書を開けてみたら「性格が幼稚」と書いてあった。余剰分の内申書だったが、勝手に開けて中身を見るのは良くなかったとは思った。
確かに僕は真面目な生徒ではなかったし、授業中には居眠りが多かった。でも、受け持ちの生徒のことを「幼稚」と書く先生もあんまりだと思った。
高校卒業後、大学に進学する仲間が多かったが、僕は大学の入学試験に合格出来ず、代わりに大学入試予備校に通うことになった。進学率が高いと評判の御茶ノ水にある予備校に通った。しかし結局のところ大学受験にはことごとく落ちた。
大学に行けないとしても、就職して毎日働く目的も意欲もなかった。専門学校に進学して勉強するほど興味のある学科も無かった。
僕は全くやる気を失っていたのだ。これからの人生、どのように生きれば良いのか、さっぱり分からなかった。自分が世間のレールから外れてしまったことは分かっていた。
だから、不安が霧のように僕の周りを包んでいて、ただ恐ろしかった。
父親からは「お前の生活は廃人のようだ」と言われた。