今回の執筆は「共感連帯経営」「育てるために教える」(いずれもアスカビジネスカレッジ発行/長崎出版発売)に続いて第三弾目になりますが、これからの時代を担っていかれる経営者の方々に、会社経営の真髄を「語り部」として伝えたいと思い筆を執った次第です。

成功に学ぶ本はたくさんあっても、失敗に学ぶ本はそれほどないと思います。私は多くの失敗を重ね、窮地に陥ることも何度か体験してきました。

会社の寿命は30年といわれて久しいですが、大企業を除けば中小企業の寿命はせいぜい10~15年くらいで、上場企業でも単独で30年以上続いている会社は僅かです。

初めに申し上げた通り、P・F・ドラッカーの言葉を借りるまでもなく、会社は儲けることより存続させることに意義があり、存続させるためには利益が必要ということになるのではないでしょうか。

従って“利益”とは会社を存続させるための“コスト”であるという認識をもつことが大切だと思います。

第1章 経営の究極の目的は「組織の永久安定と継続発展」

1 「牛のよだれ」と「スコピオン(さそり)経営」

昔から「商いは牛のよだれのごとし」とよくいわれてきました。最近では死語となりつつありますが、都会では牛を見ることができなくなったからでしょうか?

牛はほ乳動物の中で偶蹄類(ぐうているい)に属し、反芻(はんすう)動物で、胃が4つあります。この4つの胃の働きは、よくいわれるデミングサイクル

(1)Plan(計画)→(2)Do(実行)→(3)Study(評価)→(4)Act(改善)

の4つの活動に似ており、食べ物(ものごと)をよく咀嚼(そしゃく)=(よく噛み砕くこと)し、この4つをくり返し、くり返し、循環しているうちに“よだれ”が出て、しかも途切れることなく、細く長くいつまでも垂れている現象を表しています。

牛の4つの胃の活動はまさに会社運営におけるデミングサイクルなんですね。

経営も、この「牛のよだれ」のごとく、細く長く、しかも途切れることなく永続させることに意義があると思います。

私の経営の原点は今西博士の「棲み分け理論」にあります。別名「スコピオン(さそり)経営」と自分で名付けました。

これはダーウィンの進化論「弱肉強食理論」に真っ向から対立する理論で、自然から教えられた「共存、共生の理論」の視点に立脚したものです。

永く生きながらえる(永続する)という意味では何億年も前から生存している“スコピオン(さそり)”も同じといえるのではないでしょうか。

スコピオン、即ち“さそり”は何億年も前から現代まで生存している唯一の生き物です。

当時、陸上では恐竜やマンモスなど大型動物の全盛の時代でした。しかし、現代では全滅し、一頭も生存していません。なぜでしょう? 大が小を喰う時代であったにもかかわらず……。

大型動物は図体が大きいだけに食べる物もたくさん必要となります。会社でいえば大企業は多くの需要が必要であり、そして多くのコストを消化しなければなりません。

 

👉『改訂版 経営は牛のよだれ』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】「凄いイケメンくんだ…ちょっと想像以上だわ」肩から少しずつ脱がされ、身体を重ねるような密着マッサージがはじまり…

【注目記事】「僕を焦らして苦しめるのは君くらいだよ」ブラウスのボタンを外しはじめ、腰が砕けそうになる。まだ会社なのに…