画像が送られてきた。どこにでもいる赤ん坊、もちろん可愛い。赤ん坊だから。一緒に写るその子の姉と両親。すなわち私の姪っ子一号と、兄夫婦だ。大仕事をし終えたばかりの義理の姉は、人懐こい笑顔を見せていたが、紫とはあまり相性が良くなかった。まあ、義姉だけではない……。

紫は明日の面接に向けて、いや、後日の咲元との逢瀬に向けて、美容室へと出かけた。生まれて初めてネイルも頼んだ。来週回る横浜案内のコースを決めておかなくちゃ……。浮き立つ自分をどこか滑稽にも思うが、止められない。

 

「紫!」

待ち合わせのカフェに先に来ていた友人は、快活に手を振った。大学時代から続いている唯一の親友だ。

「絵美子、お待たせ」

席に着き、注文を済ませると早速バッグからお土産を取り出した。

「これ、仙台土産よ」

絵美子はじっと紫を見つめながら受け取った。

「楽しかったみたいね? いいこと、あったんでしょ」

さすが長年の友、お見通しだ。

「あ、うん……。まあ、ね」

顔が赤らむのを感じた。

「パッと見た時から、何か明るいなと思ったよ。でもブラック会社を辞めてストレスがなくなったせいだと思った。それだけじゃないみたいね? さあ話して」

キッパリ促され、紫は洗いざらい打ち明けたのだった。

 

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