はじめに
私は、ちょっとしたことがきっかけで、遅まきながら70歳でトライアスロンにデビューした。トライアスロンという競技の魅力の沼にズブズブとはまり込み、始めてから2年目の今も夢中になっている女性である。
ところで、トライアスロンと聞いても、なじみのない方が多くいらっしゃるのではないだろうか? 今ではオリンピックの正式種目としても知られているスポーツだが、詳しくは知らないという方が圧倒的に多いと思う。もちろん、以前の私もその中の一人だった。
トライアスロンというのは、①スイム(水泳)②バイク(自転車ロードレース)③ラン(長距離走)の3種目を番号順に、一人の選手が連続して行う耐久競技である。後に【コラム1】で詳しく述べるとして、3種目を連続して行うことと、3種目の順番がこの通りだということも大事なポイントなので覚えておいてほしい。
私は毎日のようにジムへ行くのだが、ジムの友達は、私がトライアスロンをやっていると知ると「きっと昔から何かスポーツをしていたのでしょう?」と聞く人が多い。答えは「ノー」だ。
小学生の頃にリレーの選手になったことがある、という程度で、スポーツの経験はほぼないに等しい。小学生時代も、3歳から習っていたピアノの練習が中心の生活をしていた。
小学6年生の時には、将来は音楽大学で学んで、演奏家か音楽の教師になるのだと決めていた。それは、私たち兄弟それぞれが自分の好きなことを仕事に活かせるよう、幼い頃から将来について考えさせるという両親の教育方針に基づくものだった。