まず第一に、女性の潜在意識を左右するのは「誠実さ」ではなく「感情の動き」です。「タイプだった」という言葉は、相手に媚びてしまっていることを自ら伝えており、その発言を受けた女性の心に、感情の波はほとんど生まれません。しかも、「声をかけた」という事実まで明言してしまうことで、自らナンパであることを告げてしまうことになります。

若く魅力的な女性にとって、このようなセリフは聞き慣れたテンプレートです。何のひねりもなく、意外性もなく、しかも目的が透けて見える。「またか」と思われた時点で、相手の警戒心が作動し、相手をシャットアウトしてしまいます。

さらに問題なのは、「好意を見せること」が「媚びること」として伝わっていることです。この「タイプ」だというセリフは、受け取る側にとっては“媚び”と感じられる場合が多く、そこに“下心”が感じ取られると、女性は反射的に距離を取ろうとします。

ナンパにおいて、媚びた印象を与えてしまうと、その時点で“格下”として認識されてしまう危険性があります。

つまり、この言い回しは、女性の感情を動かすどころか、警戒心と退屈、そして失望感を生むリスクの高い導入なのです。

ナンパの第一声で求められるのは、媚びない対応によって相手の心に軽やかな“意外性”や“期待感”を生み、そこから「なんかこの人、気になるかも」と興味を持たせること。そうした感情の起点をつくる導入でなければ、次の展開にはつながっていきません。

科学的ナンパでは、第一声の選び方にこそ、最も戦略的な工夫が求められます。その意味でも、「タイプだったので声をかけました」というような“何の工夫もない、媚びを見透かされやすいセリフ”は、できるだけ早い段階で卒業しておくべきなのです。